メーカーを決める前、できるだけたくさん見たいという方も多いかと思います。
しかし幾つも幾つも住宅メーカーを見ていると、だんだんと疲れてきてしまいます。
疲れてくると正常な判断ができなくなりますし、たくさん見るということは「後からもっと良いメーカーが見つかるかもしれない」という思いがあるということです。
そういう状態だと、どうしても最後の方に何となく見たメーカーが良く見えてしまったりします。「こんなにたくさん見たのに最初の方のメーカーに戻ったら今までかけた時間は何だったんだろうか…」というのも人間心理としてあると思います。
別にどこのメーカーに決めようが自由ですし、正直言ってどこで建てても建築対応自体にそう大きな差はありません。予算に合った金額と自分の好みに合う性能を持った住宅を建てれそうなメーカーであれば、最終的な満足値に大きく差はないと思います。
ただそういう正常な判断ができない時にこそ、気を付けなければならないのが営業マンという存在です。ノリの良い営業マンは、そういう疲れたお客を丸め込んで決めさせるノウハウを持っていることが多いのです。
スポンサーリンクノリの良い営業に引っかかるのなら1社目で決めた方が得だったことに…
話の上手い営業マンは相手を抱き込んで丸め込んで勢いで決めさせることを得意としています。疲れている時こそこういう人の甘言に惑わされやすいもの。
今まで毅然と見てきていても「まぁどこの営業マンもこんな感じだったし、なかなか良い感じだし、今月末までに決めたらキャンペーンで安いって言うし、前に見たメーカーにもう1回行って話を聞き直すのも面倒くさいし、ここで良いかぁ…」という様々な頭の回転を巡らせた結果、パッと見たメーカーに決めてしまうということが起こり得ます。
これだと散々悩んできた意味がほとんどないと思いませんか?丸め込まれるなら、別に最初のメーカーで丸め込まれて契約していたって変わらなかった。その分の時間の浪費や払った家賃の金額を計算して行けば、むしろそっちの方が総合的にプラスになってしまうという実に滑稽な結果に終わってしまいます。
私は住宅メーカーはなるべく少ない数に絞ってから見学に行き、もうその範囲で決めてしまうのが絶対に物理的にも精神的にも良いと思っていますが、たくさん見てしまった人はやはりたくさん見たなりの選択をすべきだと思っています。
どれだけ時間をかけても構いませんし、一旦時間を空けても構いません。どうか腰を据えて動いてほしいですね。
契約を上げたいだけの営業マンは短期決戦に焦る
実は間を空ければ本当に親身な営業マンだけが残る可能性が高いです。
住宅営業は間を長く空けるお客さんを熱心に追客しませんから、1ヶ月も空ければたまの確認の電話やメールが来るくらいでガッついてくる営業マンはほとんどいなくなります。その時間ですぐに決めてくれそうな新しいお客さんに熱意を向けることが多いので。
ですから、そういう時こそたまたま見たノリの良い営業マンにごまかされることなく、自分が本当に納得できるメーカーを選択できるように動いてください。それでも引き続きしっかりコンタクトを取り、対応してくれる人を選択するというのも良い選択です。そういうマメな営業さんは実はあまり多くありません。
ノリのいい営業マンは、高速で新しい契約を上げることしか考えていない人も多いです。お客さんの幸せよりも契約数を優先する営業マンだと分かり切っている人に抱き込まれる必要はありません。
たくさん見て来た人には、そういう人にしかできない選択があります。
是非しっかり選んでみてください。