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住宅メーカーは少ない候補から決めなきゃダメ!長い間吟味し続けるのは逆効果です。

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初回接客をしていると

「もう10社以上見ています」
「1年以上メーカー探ししてます」
「絶対に失敗したくないのでじっくりやります」

こういうことを言うお客さんがたまにいます。

絶対やめた方が良いと断言できます。
これほど無意味な時間はありません。

何故かって?
簡単な話です。

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完璧な住宅というのはない

住宅は吟味したら最良のものが見つかる…と思っているかもしれませんが、実際にそんなことはありません。

住宅というのはどんなに突き詰めても100点満点のものは出来上がらないようになっています。90点すら取れないはずです。無限にお金があるのなら別ですが、基本的には何かが良くなればその分何かが悪くなるという業界です。

そしてどこのメーカーも長所と短所が同じくらい存在しているもので、色々なメーカーで話を聞くと、入れ違いにどんどん自社のアピールと他社の悪口をインプットさせられていきます。

絶対に途中からわけが分からなくなります。
住宅用語と知識は豊富になりますが、お客さんという素人が営業マンから聞いた付け焼刃の知識でしかありません。そもそも住宅営業マンは家の素人です。自社で教えられたことしか知りませんから、全てが正確な知識とは言えませんね。

こういうお客さんの方がその辺の住宅営業マンよりよっぽど色々な家のことに詳しいということは住宅業界あるあるであり、お客さんから「○○ってどうですか?」と聞かれて「なんだそれ」となる経験をしたことがない営業マンは1人もいないと思われます。

しかも得てしてそういうお客さんはメーカー側から厄介者扱いされて嫌われます。なので、どこのメーカーにもぞんざいに扱われるようになり、家作り自体が苦しくなります。

その理由が下の項です。

家への理想が高くなりすぎるお客

たくさん知識を得て、たくさん時間をかけたことで、人間は楽しむことよりも「引くに引けない」という気持ちが強くなってしまいます。

結果、住宅については詳しくなっても建築についてはド素人のままですから、工事の都合とかそういうものは全く分からないにも拘わらず、素材や仕様の重箱ばかり突いてくる嫌味で鬱陶しいお客が完成します。

そういう方々は「ここまで頑張ってきたのだから、絶対に良い家を建てたい…!」そういう思いが脳を占有するようになり、思い通りに事が進まないと物凄いショックを受けてしまう人が多いです。致し方ない工事のトラブルについても見境なくクレームをつけて、何が何でもお金をふんだくろうとしてくるパターンもあります。

こういう人達には「そういうものです」「契約書通りです」などで押し通していくしか無くなってしまい、大抵の場合良好な関係を築くことできません。そういう傾向が強いことから、家探しに熱心すぎるご家族は、業界全体からあまり好ましく思われていないと言って良いでしょう。

メーカーからすれば「今日初めてモデルハウスを見に来ました」という方がそのまま契約になってくれた方が良いに決まってます。全てが初めてで全てが楽しいまま住宅の打ち合わせを進めて行くことができますし、自分のメーカーの商品も他社と比べようがないので絶対に気に入ってくれると思います。

住宅メーカーを検討する場合は「家のことを知りすぎている」より「家のことを全く知らない」方が圧倒的に重要です。

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もうどこでも良くなってきてしまう

前項とは逆ですが、頭がパンクするくらい知識量を詰め込んでしまうと、正常な判断を下すことがどんどんできなくなります。

「今まで時間をかけて何十社と見て来たせいで、毎週末がメーカー探しで埋まってしまってフラッフラだ…」というような状況に陥りやすいですし、実際によく聞く話でもあります。

こうなってしまうと「まぁ結局どれも似たようなもんだしよく分からないし、どこでも良いのかな」と思い始めてしまい、今まで全然眼中になかったようなメーカーにフラッと行き、そのまま「もうここで良いか」というテンションで決めてしまう。いや、今まで頑張って回ってきた意味ってなんだったんだよ。

こうなると、契約したメーカーが本当に自分が良いと思って決めたメーカーでもなくなってしまう可能性があり、ちょっとしたことで文句を言いたくなったり相手の担当者がまともじゃない人に見えてくることもあるようです。

「なーんでこんなことになっちゃったんだろう…」という後悔が出やすいのがこの決め方。疲弊するまで住宅メーカー選びをすると起きがちな状況で、決して荒唐無稽な話ではありません。

これらの観点から、たくさん見て回ることはデメリットしかもたらしません。

まとめ

「大きい買い物だから失敗したくなくて…」という気持ちは分かります。

でも「だからたくさん見る」は実は大いなる間違い。
少ない数に絞って検討した方がよっぽど正しいのです。

家作りの失敗は、物理的な理由ではなく「自分が失敗したと感じるかどうか」にかなり依存していると言えます。

例えば、滅茶苦茶気にしいで細かいことまでクレームをつけまくっては勝手に後悔しているAさんと、何にも気にしないから多少のミスも許しながら楽しく打ち合わせをしているBさんがいるとします。

どっちも同じ家が建ちますが、最終的な満足度が違います。
それには根本の人間性はもちろんのこと、そこに至るまでの経緯も大きく影響すると思っています。

住宅はメーカーを決めてからが本当の始まり。
プランや仕様を決めて着工までの段取りをする大変な作業が待っています。そちらをこなすべき体力や精神力をしっかり取っておかなければなりません。そちらの方が良い家に住むには絶対に優先度が高いです。

メーカー選びをゴールかのように考えている方々、本当にご注意ください。
最小限の候補に縛ってからモデルハウス等を訪問し始めてくださいね、

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